久保市乙剣宮と主計町をつなぐ坂です。
見つけたのは偶然でした。
探そうとしたわけでもなく。
なんとなく久保市さんを見つけて
なんとなく奥に進んだら
暗がり坂がありました。
有名な坂だとわかったのはその後です。
金沢との深い「縁」を感じました。
三味線の音が聞こえる時も。
たちどまって耳を傾けます。
このあたりにただよう、
なんともいえない香りが、好きです。
かの昔、暗がり坂を降りて花街に行くことを
「ひよどり越え」と呼んだとか。
だんな衆が人目を忍んで坂を降りる姿が
目に浮かぶようです。
坂を降りたところにある一本の桜、
「照葉桜」。
このあたりとのことなので、
ゆかりのある桜なのでしょうか。
桜咲く頃に訪れたことがないので、
今年は、ぜひ。
《ひよどり越え》
源義経がひよどり峠を越えて、
平家が布陣する一ノ谷の背後を奇襲する
作戦が基になった言葉
《照葉狂言》
泉鏡花 1896年
下新町界隈を舞台とし、
遊び場として久保市乙剣宮が登場